書評記事 情報理論サイバネティクスベル研究所東西冷戦 第18話 ガートナー『世界の技術を支配するベル研究所の興亡』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ 革新的技術を生み続ける組織の要件とは何か? その答えを求め、1925年に発足したベル電話研究所の指導者たちは、創業者グラハム・ベル流の技術開発を超克すべく、米国、量子物理学の指導者ロバート・ミリカンの助力を得て、優れたアイデアを理論から導く研究者の積極採用に踏み切ります。接合型トランジスタのショックレー、情報理論の... 2025年9月19日 探訪堂主人
書評記事 不確定性解析力学ベル研究所数理物理 第17話 セグレ『X線からクォークまで』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ 数学だの物理だのといえば、あの変人たちの喜ぶ意味不明な概念と数式の羅列に、若き日の嫌な記憶が蘇ってくるばかり、、、。ところが、『X線からクォークまで』の著者セグレは、彼らの変人ぶり、人間的要素を辿れば、スリリングなその人生模様とともに、彼らの “仕事の中身” に近づけるといいます。孤高の研究者有り、いつの間にか “... 2025年8月22日 探訪堂主人
書評記事 ベル研究所知の果てビル・ブライソン恐竜 第14話 ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ ベストセラー旅行作家にして、科学とは無縁だったビル・ブライソンが一大奮起、3年の歳月を費やして多数の専門家を訪ね、この世界の理系的理解の全貌に挑んだ傑作です。門外漢には退屈極まりないポピュラー・サイエンスに、こんな見方があったのかと、探訪堂も驚愕の一冊。この記事では、ベストセラー『人類が知っていることすべての短い歴... 2025年5月30日 探訪堂主人
書評記事 情報理論寺田寅彦渡辺慧サイバネティクス 第8話 北川敏男編『續サイバネティックス』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ 日本學術會議主催の「サイバネティックス」討論會、概念理解に的を絞った第1回討論會に対し,1953年9月の第2回討論會では、サイバネティックス的なシステム構築の要となる重要概念 “自動制御機構と情報通信過程” の詳細を取り上げます。自動制御工學、通信工學、物理測定論、脳生理學のパイオニアが登壇、白熱した議論が展開され... 2024年10月11日 探訪堂主人
書評記事 情報理論寺田寅彦渡辺慧サイバネティクス 第7話 北川敏男編『サイバネティックス』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ ノーバート・ウィーナーの『サイバネティクス』(1948)は欧州各国の科学技術政策に多大な影響を与えましたが、日本においても、戦後発足したばかりの日本學術會議が動き、「境界領域の問題討論會」を上野の学士院で1952年10月に開催、その議事録が、みすず書房「現代科學叢書」の記念すべき第一巻『サイバネティックス』として出... 2024年9月6日 探訪堂主人