書評記事 ベル研究所知の果てビル・ブライソン恐竜 第14話 ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ ベストセラー旅行作家にして、科学とは無縁だったビル・ブライソンが一大奮起、3年の歳月を費やして多数の専門家を訪ね、この世界の理系的理解の全貌に挑んだ傑作です。門外漢には退屈極まりないポピュラー・サイエンスに、こんな見方があったのかと、探訪堂も驚愕の一冊。この記事では、ベストセラー『人類が知っていることすべての短い歴... 2025年5月30日 探訪堂主人
書評記事 渡辺慧ブラックホール対称性多様体 第9話 ミラー『ブラックホールを見つけた男』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ 巨大な質量をもつ恒星が、勢いを失って膨張し自重を支え切れなくなって崩壊する、というワクワクするシナリオがあります。崩壊の結果、星を形成する物質は圧し潰されて “固くなる” ものの、いずれは重力と釣り合って平衡するはず。ところが、英国行客船のデッキで、ふと思いついて,白色矮星を構成するプラズマ状物質内の電子の速度を、... 2024年12月20日 探訪堂主人
書評記事 情報理論寺田寅彦ブラックホール不確定性 第4話 デュ・ソートイ『知の果てへの旅』を読み解く ❖ 理系書探訪【書評記事】 ◉ 深化し拡大する人類の科学的知見。著者は、そのような「人類の知」に果てがあるか、人類の知がどんなに発達しようとも答えられずに終わる問いが存在するか、そこに、超越者たる「神」が住まうのかを問います。カオスとシンメトリー、量子現象、宇宙の始まりと終わり、時間と空間、意識、自己言及等々、デュ・ソーソイは人類の科学的認識の果... 2024年6月7日 探訪堂主人